マッドハッターの保存の壺ブログ
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映画「ホビット」三部作エクテンデッド・エディションを観てみた03
2016.01.30ちょっとだけ修正。

映画「ホビット」三部作エクテンデッド・エディションを観てみた02の続き。
例によってネタバレ満載。

映画「ホビット」三作通して観たのち、気になった事がいくつか。
まず、前のエントリーでも書いたが、ドル・グルデュアでラダガストが入手した「モルグルの剣」(字幕)とは原作「指輪物語」の「モルグルの刃」(瀬田訳)と同じ物なのか?
同じ物ならどのようにしてモルグル王の手元に戻ったのか?だった。

結論から言うと同じ物のようである。
映画「ロードオブザリング」で描かれた「モルグルの刃」とデザインが同じだ。

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「ロードオブザリング」の画像はDVDを引っ張り出すのが面倒だったのでネット動画から引用(汗)。
鍔の形が同じなので同一の物だと思える。
ではどうやってラダガスト→ガンダルフ→サルマン?に渡ったモルグルの剣がモルグル王の手元に戻ったのか?
BDの音声解説を聞けば、あるいは設定を調べれば、すぐにわかるのかも知れないが、映画鑑賞者に伝わらなければ意味がない。
なので映画のポイントとなりそうな部分を観直してみることにした。
可能性としては…

1.ガンダルフが所持しており、ドル・グルデュアで捕らえられた時に取り上げられた。
2.白の会議後、サルマンが保管し彼の裏切りによりモルグル王の手元に戻った。

ぐらいしか考えられない。
私の見落としか?と思って当該の部分を観直したりしていたのだが(結構時間が掛かった><)いずれも直接的な描写はなかった。
以前も示唆したが私としては1.の案をとりたい。

次に気になったのはトーリンがトロルの岩屋で手に入れたゴンドリンの名剣「オルクリスト」のこと。
「オーク殺し」の異名を持つ…D&Dで言えば「オーク(ゴブリン)特効」な魔剣だ(笑)。
ただ実は原作ではこの設定が活かされていなかった。
以前も書いたが原作でのドワーフ一行、五軍の戦まで戦いらしい戦いはしていない。
緑森エルフに捕らえられた折りにオルクリストはトーリンから取り上げられていて、トーリンは五軍の戦の時点では所持していない。
オルクリストが活躍する場面はなかったのだ。
で、トーリンの死後スランデュイルからトーリンに返還される。
これも見終わってから気付いたのだが、「そーいえばオルクリストの返還の場面無かったな」と思った。
トーリンとフィーリ、キーリの葬式場面を観直してみると、トーリンはレゴラスが投げ与えた剣を持って棺に安置されている。
あれ?
あれ、オルクリストみたいな…?と思った。
で、観直してみる(汗)。
レゴラスは不法侵入者であるトーリン一行を捕らえた時にトーリンからオルクリストを取り上げている。
この時トーリンを盗人呼ばわり(トーリンも原作設定ではホビットを盗人呼ばわりしているので人の事は言えない)。
その後…スランデュイルに手渡っている描写はない。
どころか、エスガロスでのボルグとの戦闘場面で、レゴラスはオルクリストを使用していた!

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…私は最初全然気付いていなかった(汗)。
映画を観た人は普通に気付いていたのだろうか??
私は原作の印象が強かったこともあったのだろうが、てっきりスランデュイルが所持していると思い込んでいた。
という訳でオーク殺しの剣「オルクリスト」にも活躍場面があって(伏線が回収できて)良かったのじゃないかと。

「ラスガレンの白い宝石」のこと
この宝石に関しては原作には設定がない。
緑森のエルフとエレボールのドワーフが仲違いした原因となった首飾りのようである。
原作では…特にこの点に関しては言及がなかったと思うのだが、敢えて言えば緑森のエルフ王(スランデュイル)が宝石好き、ワイン好きの強欲な王だったから、という印象だった。
またドワーフも尊大で強欲(汗)。
映画のラスガレンの白い宝石とは…詳細は語られていないのだが、どうやらスランデュイルの妻、レゴラスの母親に関係するアイテムのように思えた。
スランデュイル、やたらと「愛」に関して語るのだが(笑)それは失った奥方の事に起因するようだ。

実はトールキン神話には似たような話がある。
「シルマリルの物語」にこれとそっくりの話があるのだ。

時代は第一紀。
シンダールエルフの王シンゴルは娘ルシエンの恋人である人間ベレンに、シルマリルの奪回を命ずる。
冥王モルゴスが所持するシルマリルを人間が奪回するなど不可能だと思ったのだろう。
シルマリルとはエルフ族(特にノルドール族)にとっては至宝とも言うべき宝玉。
ベレンはルシエンの援助を受け三つのシルマリルの一つをサウロンの主モルゴスから奪還する事に成功する。
シンゴルはシルマリルをナウグラミアと呼ばれる事になる首飾りに飾る事にし、それをドワーフに依頼する。
が、いざ受け渡しとなる時、交渉は決裂。
ドワーフはナウグラミアを渡さない。
シンゴルはドワーフに戦いを挑む。
…という第一紀のお話し。
以来、中つ国ではドワーフとエルフは仲が悪い。
実はシルマリルは一つの指輪同様の、呪われた宝玉なのである。

この過程と映画「ホビット」のラスガレンの白い宝石のくだりは似ているな、と思った。
スランデュイルはこのシンゴル王の類縁でもある。
彼はシルヴァンエルフ(中つ国に留まる事を選んだエルフ)を治めてはいるが、自身はシンダールエルフ(中つ国を去り至福の地を目指したが、故あってそれを断念したエルフ)なのだった。
レゴラスもシンダールである…はずだ。
レゴラスの母親に関しては私の知る限りトールキンの遺稿にも記載がなく推測に過ぎないが、シルヴァンエルフだった可能性はある。
彼女は既に死亡していると思われる。
あるいは海を渡り中つ国を去ったのか。
それはシンダールとシルヴァンエルフとの間での、なにがしかの確執が原因なのかも。
だからタウリエル(シルヴァンエルフ?)との交際(笑)をスランデュイルは認めなかったのかも知れない。
ちなみに「ラスガレン"Lhasgalen"」とはシンダールエルフ語で「緑の葉」の意味で文字通り「緑葉」(のレゴラス)を表す宝石でもある。

…てなわけで取りあえず映画「ホビット」三部作の感想は終了。
気付いた事があれば、また書き足すかもだが(汗)。

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テーマ:洋画 - ジャンル:映画


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