マッドハッターの保存の壺ブログ
ゲーム、小説、オカルトニュースなど気になったことを、日記として徒然に書いていく予定です。
特に書く事を考えていなかった
タイトル通り。
さて、どうしよう?

…しかたないので思い出話でも記録がてらに書いておく。
私にとってはちょっぴり切ない思い出でもある。
なお、多少フェイクが入っている。

私が子供だった頃のお話し。
父母の友人夫妻によく可愛がって貰った。
お小遣いをもらったりとか、食事を一緒にしたりとか、海水浴に一緒に行ったりとか。
いわば家族ぐるみのお付き合いをしていた。
ご夫婦にはお子さんは居なかったが、旦那さんの弟さん(この方もよくうちに来られていた)にはお子さんがおられた。
多分私より10歳ぐらい年下の女の子だった。
弟さんの奥さんは南米某国出身の方で、その女の子はハーフ。
弟さんは商社マンで海外赴任、現地で知り合われてご結婚されたのだ。
そして奥さんを日本に連れて帰られたわけだ。
奥さんは片言日本語だったが、アパレル系のお店で店員をされており勤務先がうちに近かったので時々うちにも立ち寄られていた。
私はその南米系の奥様、嫌いだったわけではないがちょっと苦手だったかもしれない。
日本語での意思疎通が少し困難だったので。
だが、よく話しかけられていたように思う。

私が中学生だったか高校生だった時のこと。
花見だかなんだかで外でお弁当を拡げて食事をしていた。
父母の友人夫妻、また弟さん夫妻とその娘さんも一緒だった。
その時、奥様に話しかけられた。
「オニーサン、カメノエサニナニヲヤレバヨイデスカ」
実は最初自分に話しかけられているとは思わなかったのだが、どうやら娘さんが緑亀か何かを飼い始めたらしく(おそらく祭りの縁日かなにかで購入したのだろう)、餌に何をやればよいか、という事だったみたいだ。
私も小学生の頃緑亀を飼っていたことがあったので答えたが、相手の言葉が聞き取りにくいのと同様で私の言葉も奥様には聞き取りづらかったようだ。
何度も同じ事を言わなければならなかった。

その亀の件以外でも奥様はなにかと私に話しかけることが多かった。
用件は大概、娘さんに関係する事だったように思う。
これはかなり後になって気付いたというか推測したのだが、ひょっとしたら娘さんはハーフということで学校などで阻害されており、奥様としては私に友達になって欲しかったのかも知れない。
当時の私としては…10歳年下の女の子なんて友達の対象にはならないし、そんなこと思いも及ばなかったが。
また、そんな気遣いできる歳でもなかった。
娘さんはどちらかと言えば引っ込み思案で、直接話をした事もあまりなかった。
髪は縮れていて小柄、色黒で…こんなことをいってはなんだがあまり可愛げのない女の子に見えたのだ。

私が大学に進学し地元を離れてから後、娘さんと会う機会はなかったが早世した父母の友人、その娘さんの伯父さんの葬儀で久しぶりにその女の子と出会った。
中学生になっていたようで、私の母校の制服を着ていた。
お葬式という場でもあるし、その時も言葉は交わさなかった。
相変わらず小柄で色が黒くて…とその時思った記憶がある。

その数年後。
私が大学生だったか大学の研究室で仕事をしていた時期。
年末に帰省して店の手伝いなどしていた。
売り子をしていたら「お兄ちゃん!」と女性の声が掛かった。
振り返るとすらりしたスタイルの良い若い美人の女性がニコニコして立っていた。
…どちらさんでしたっけ?って感じだったのだが、それがその女の子だった。
高校の三年生になった、と言ったと思う。
というか、さして言葉を交わした記憶もないのに何故私にこんなに親しげに話しかけてくるのかな、と思った。
殆ど一方的に話しかけられたのだが、彼氏がいるのだそうでとても幸せそうにみえた。
こんな美人になるならもっと仲良くしとけば良かったぜ!、と少し思ったかな。

その数年後。
彼女の訃報を聞いた。
自動車事故だったそうだ。
私は地元を離れていたし、その話を聞いたのは随分後になってからだ。
もちろん葬儀にも出席していない。
最後に会った時、あんなに幸せそうに笑っていたのに。
とても悲しかった。

彼女にとってはおそらくとても無愛想な年上の知り合いにしか過ぎなかったはずの私。
最後に出会った時、何故あんなに好意的に私に話しかけてくれたのか。
特に何か彼女の好意を得るような事をした記憶はない。
故人を冒涜するつもりはないが、「美人になった自分を見て」という無意識な自己主張だったのか?
よくわからない…

書こうかどうしようか迷ったが、一つだけ彼女との間に特別なエピソードがある。
これは彼女にとって特別、というよりむしろ私にとって「特別」なエピソードだ。

彼女が4歳の時(何故かこの年齢だけははっきり覚えている)二人で一緒にお風呂に入った事がある。
多分私が中学生の時だ。
私が風呂に入っていたら「オフロニイレテヤッテ」と娘さんの母親がお風呂に彼女を入らせたのだ。
かなり戸惑った記憶がある。
小学校に上がる前は、そりゃ母親や姉と風呂に入った事もあったと思う。
しかし4歳とはいえ赤の他人の女の子とお風呂に入る、というか全裸の女性を見るのは初めてだったのだ。
中学生なので当たり前だが。
しかし拒否する事も出来ず(既に真っ裸で目の前にいるのだ)身体を洗ってやり、一緒に湯船につかった。
身体を洗っている時、彼女はくすぐったいのかケラケラ笑っていたように思う。
(2015.12.16 少し不安になったので誤解がないように書いておくが、いたずらとかそんなことはしていない。私が洗ったのは頭と背中ぐらいだ)

思えば私が彼女に無愛想にしていたのは、この時のことが照れくさかったからかも知れない。
彼女が(私に対して)引っ込み思案に見えたのも同様の理由だったのかも。
忘れているだろう、と思っていたが4歳だったらそれなりに記憶のある歳だよな…。
それが何かの精神的な枷となっていたが、彼女も彼氏ができたことでふっきれたのかな、と。

これはうがった見方になるかも知れないが、彼女の母親は私を彼女の婿候補に考えていたのかも知れない。
当時はうちのお店、それなりに羽振りが良かったし。
異国で一人で暮らす母親としては娘の将来が不安だったのかも知れない。
ま、このあたりは完全に私の憶測だが。

彼女と最後に出会ったのが年末だったので、年末になる度に彼女の事を思い出してしまう。

素直に接する事が出来なくて、申し訳なかった。
もし天国なるものがあるなら幸せでいて欲しい。
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