マッドハッターの保存の壺ブログ
ゲーム、小説、オカルトニュースなど気になったことを、日記として徒然に書いていく予定です。
手塚治虫「ミクロイドS」紹介・感想
しばらく前に書いた「うちの石炭紀」藤子・F・不二雄SF短編で手塚治虫氏「ミクロイドS」の事に少し触れたが、久しぶりにコミックを読み返してみたのでその紹介&感想。

手塚治虫漫画全集 ミクロイドS 手塚治虫 著 1981年 講談社 全三巻

あらすじ

砂漠を歩む三人の男女。
水を求めて列を離れる女性の目の前に、突然巨大なコヨーテの顔が!
大きく開かれたその口は女性を一飲みに出来るほどに大きい…
リーダーらしい男性の帽子を突き破ってナイフ状のツノが現れる。
男性は自分の身長の何倍もの高さに跳躍し、ツノでコヨーテの首筋を切り裂き、倒す。
彼らは人間ではない。
ミクロイドなのだ!

昆虫から進化した知的生物「ギドロン」は北アメリカの砂漠にその拠点を置いていた。
彼らはアリや蜂のような社会性のある階級社会を築いており、言語を持ち、さらには人間のテクノロジーをも越える科学力すら保有していた。
ミクロイドはギドロンの科学力によって、5cm程の大きさにされた人間の子孫なのだ。
また伸縮可能な羽根やナイフ状のツノ、ツノから発射される破壊光線(電撃?)など、人間を越える能力も備えている。
彼らミクロイドはギドロンに支配され、奴隷のように扱われているのだ。

ギドロンの人間絶滅計画を知った主人公ヤンマの父は、人間にこの危機を伝えるべきだと決断した。
長男ジガーはこれに反発するが、次男ヤンマは人間への使者となる使命を受け入れた。
ギドロンの巣から脱走する際、処刑されようとしていたアゲハ(女性)とマメゾウ(男性、子供)を救い出し、三人は砂漠を越えて人間の街へと向かっていたのだ。

ギドロンの追っ手をかわし、更に心ない人間に捕獲され見せ物にされる危機から逃れて、ヤンマたちは国連本部でギドロンの野望を訴えることに成功する。
しかし誰にも本気にはされなかった。
偶然旅行者のバッグに紛れ込んだ三人は日本へ。
そこでノーベル生物学賞を受賞した美土路博士の息子、学少年と出会うのだった。


久しぶりに読んでみた^^
設定は実に魅力的。
キャラクターも良い。
だが…作品としては少々残念な結果となっている。
学が登場してからは、殆ど学が主人公扱いなのだが…
彼の行動には整合性がない。
ほぼ行き当たりばったりな行動ばかりしている。
短気な性格で行動力はあるが、経験も知識も乏しい子供、として描かれてはいるのだが、それにしてもひどい。
他のキャラクターにもこの傾向はある。
また、ストーリーとは直接関係ない部分の描写は多いのだが…これが面白くないのだ。
如何にも連載をこなすために、やむなくページを費やしているかのよう。
作者手塚治虫氏自身のやる気がうかがえないのだ。

作者自身のあとがきによると、テレビアニメの企画が先に立ち上がり、そのPRとして雑誌の企画があった、と書かれている。
そしてそういう仕事は自由奔放に出来ず、のらない、のだとか。

ただ、この作品、単なるバトル物で終わってはおらず、人類文明への批評をも含んでいる。
作品発表当時問題となっていた公害、自然環境破壊へのアンチテーゼが一つのテーマでもあるのだ。

私がこの作品で一番評価しているのは…アゲハが美人だということ(笑)
如何にもな手塚美女キャラで、色っぽく、可愛い。
作品序盤ではほぼスッポンポンで描かれており、子供の頃読んだときは「エッチな漫画だな~」と思いながらも毎週読んでいた(笑)
批判があったのか、途中から何の説明もなくビキニを身につけている。
残念^^

昨夜から読み始めたのだが、今日店番しながら読んでいたら仕事で毎日顔を出す銀行員がやって来た。
手塚漫画に興味津々で貸す約束をしてしまった。
年齢は20代後半ぐらいかな。
う~ん、もっと面白い作品を貸した方がよいかな~~。
しかし今手元にあるのは、「ミクロイドS」以外は「奇子(あやこ)」ぐらいだな^^
「奇子」に関してはまたいずれ(かなりアダルトな内容なのである)^^



Gyao!でアニメ版第一話をみることが出来る。

ミクロイドS 話数限定 第1話 友よ! 自由を…

「心を忘れた科学には幸せ求める夢がない」
という歌詞には、今でも結構グッと来るものがある^^

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