マッドハッターの保存の壺ブログ
ゲーム、小説、オカルトニュースなど気になったことを、日記として徒然に書いていく予定です。
「悪魔」君事件のことを思い出したので少し
一昨日ジェンダーを自分で選択することを運命づけられた赤ちゃんなんてものを描いた。
その時、最後に「なんだか「悪魔」君事件を彷彿とさせたのでした^^」なんて書いたのだが…
これは単に、このニュースで取り上げられている子供さんの名前が「Jazz」「Storm」など、あまり一般的とは思えない名前だから抱いた印象ではなかった。
この記事のニュースと「悪魔」君事件における共通性を感じたからだ。
つまり「親権」と親の責任、に関して思うところがあったのだった。
とはいえ法律的にどーこー、という事ではなく、常識的に考えてどうなのだろう?という話^^

というわけで「悪魔」君事件に関して、少し調べてみた。

悪魔ちゃん命名騒動←ウィキペディア

↑を見ていただければよいのだが、少しだけ要約。

1993年8月11日、東京都昭島市の役所に「悪魔」と命名した男児の出生届が出された。
市役所では出生届を一旦預かるが、法務省に問い合わせ。
「悪」も「魔」も名前に使用できる常用漢字ではあったが、子供の福祉に悪影響を与える可能性がある、という理由で不受理となる。
両親(スナック経営30歳の父親と22歳の母親)は家庭裁判所に市を訴える。
家裁での判決は「命名権の乱用で戸籍法違反であるが、手続き論的立場から受理を認める(親側勝訴)」というもの。
市は高裁に上告。
その後、両親は「自分たちの真意は伝わった」として、同音の別の漢字で届け出をするが、市に不受理とされ、よく似た音の名前で再度届け出、受理された。
両親は申し立てを取り下げ、市も同意したことから、騒動は収まった。

当時盛んにメディアで取り上げられた事件である。

更に調べていると↓のサイトさんに詳細が解説されていた。

黌門客さん
該当ページ→悪魔ちゃん事件

こちらさまのサイトによれば両親側の主張は、「誰からも興味を持たれ、普通以上に多くの人々と接してもらえることが、子の利益になる」とか「物おじしない野心家になって欲しい」という事だったようだ。

…なんだか、ジェンダーを子供に選ばせる事を選択した両親の言い分と似ている…

この事件に関して、詳細に資料を集めておられるので、興味のある方は一読されることをお奨めしておく^^

このサイトさんの記事で心に残ったのは悪魔君事件に関して、井上ひさし氏が語られていた次の一文だった。
孫引きとなるが引用。

井上ひさし氏『ニホン語日記2』(文春文庫)

自由は、不幸になる自由さえも含んでいるのだ。自由にはいいことばかりあるわけではなく、その自由のせいで不幸になるかもしれない。だからこそ自由の二文字は重いのだ。したがってもしも悪魔くんがその名前のせいで不幸になるかもしれないとしても、それを親が選んだのであればそのまま放置しておくのが真の自由社会というものである。やがて成長した悪魔くんが、「よくもこんな名前をつけてくれたな、死ね」と親を飛び蹴りなんかで襲うかもしれないが、そのときはあえて蹴られでもなんでもしてやろうと親が決心しているなら、傍らの者がなにを言う必要があるだろう。さらに、悪魔くんが親を蹴るかわりに改名を望むなら、それがすぐ可能になるような措置を法務大臣はとるべきである。(p.182-83)


ジェンダー赤ちゃんの件で私が上手く言い表せなかったことを井上ひさし氏は簡潔にまとめて文章にしてくださっていた^^

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