マッドハッターの保存の壺ブログ
ゲーム、小説、オカルトニュースなど気になったことを、日記として徒然に書いていく予定です。
英国国教会のことを少し
英国ウィリアム王子結婚された。

王子結婚式:沿道100万人が祝福

このニュースをご存じない方は殆どおられないと思うので(笑)詳細はリンク先をご覧いただきたい。
このニュースで気になったのはこの部分。

「(結婚式を)英国国教会のウィリアムズ・カンタベリー大主教が執り行った」 部分。

英国国教会…勿論キリスト教教会だ。

私はクリスチャンではない。
子供の頃…といっても10代中盤以降も、だが、キリスト教のことは殆ど知らなかった。
歴史の授業で習ったことをなんとなく覚えている程度で、カトリック、プロテスタントの違いも「中世末期に宗教改革があった」程度のことしか知らなかったと思う。
身近にクリスチャンの人もいなかったし…
ま~ひっくるめて「キリスト教」と言う程度の認識しか無かった。
牧師と神父の違いも知らなかったし^^

が、英国国教会は非常に印象に残っていた。
これも世界史の授業で知ったことだったと思うが、その成立過程がプロテスタントや東方教会とは大きく異なるからである。
人類学や民俗学に興味を持つようになってから宗教関係の解説書などを読んだりするようになったが、やはり英国国教会の成り立ちは特異だと思う。
というわけで、自分も復習がてら英国国教会に関して簡単に書いてみることにした。

英国国教会を作ったのはヘンリー8世である。
1534年「国王至上法」の宣言によりヘンリー8世は世俗の国王という地位だけでなく、イングランドに於ける宗教的な首長ともなった。
当然ローマ教皇からは破門されている。
英国はそれまでカトリック信仰が中心であり、ローマ教皇の権威を認めていたが、ヘンリー8世と教皇との間には確執があった。
ヘンリー8世結婚無効の許しが教皇から得られなかったのだ。
カトリックでは基本的に離婚は認められていない。
なので以前の結婚が無効である場合、あるいは配偶者の死をもってしか再婚できないのだ。
英国国教会はプロテスタントと現在ではされているが、成立の過程は宗教改革とは殆ど関係のない、国王の個人的な理由におけるところが大きかったのだ。
ただ、その後プロテスタント的な要素も取り入れているらしい。

ヘンリー8世の最初の結婚相手はキャサリン・オブ・アラゴン。
カスティリアとアラゴンの王女である(後に両国は併合されスペインとなる)
二人の間には王女メアリーが生まれるが、男子が産まれなかったことが不仲の原因の一つではないかと言われているようだ。
英国国教会は二人の結婚無効を認め、ヘンリー8世は愛人であったアン・ブーリンと結婚。
アンはキャサリンの元侍女である。キャサリン26歳、ヘンリー42歳(多分)
スペインの王女キャサリンには耐えられない屈辱だったかも知れない。
が、三年後には離婚。二人の間にはエリザベスという女児が生まれる(後のエリザベス1世)
彼女はロンドン塔で刑死している><

そんなこんなでヘンリー8世は6人もの妻を迎え、そのうち3人は死亡している(処刑されたり、産褥死だったり)

なんてひどい王様なんだ!
と、子供の頃思った^^

が、後々考えると妙だ。
国王の女好き?だけが原因でこんなことをするだろうか?
何せ一国の王様である。
「結婚」自体現代の我々とは大きく異なった捉え方をしていたはず。
王族の結婚は基本「国家同士の同盟」を意味したはずなのだ。
愛情とは無関係の政略結婚が当たり前。
そのかわり愛妾を幾人もとうが批判される筋合いは無かった時代ではないだろうか?

ヘンリー8世はルターの宗教改革を批判し、教皇から「信仰の擁護者」という称号までも与えられた人物である。
この称号は代々の国王、現在のエリザベス2世までも受け継がれている。
英国国教会自体も当初はカトリック風の伝統を重んじた教会だ。

また、スポーツ、芸術、語学に優れた才能を発揮した名君でもある。

単なる女狂いとは思えない。
彼にとって宗教というものがそれだけ大切だったから「結婚」にこだわったのかも知れないな~。
あくまで想像だが^^

その劇的な生き様からヘンリー8世はシェイクスピア戯曲にもなっているし、オペラにもなっている。
私は両方読んでない(観てない)けど(笑)
マーク・トゥエインの「王子と乞食」の舞台となるのもこの時代だ。
ヘンリー8世の息子であり次代の王となるエドワード6世が「王子と乞食」の「王子」である。

しかしこの結婚、結婚無効騒ぎで長女メアリー、次女エリザベスともに「庶子」とされ王女の称号を剥奪されたりしたらしい。
その他もろもろ継承問題で陰謀もあったらしいが…
いやはや。

イギリス(イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)の歴史って日本人には理解しづらいところもあるけれど、面白いな~。
面白いと言っては失礼かも知れないな。
興味深い^^

直接の資料というわけでもないが本の紹介。





二冊とも少々昔の本だが…
多少は参考になると思う^^

テーマ:日記 - ジャンル:日記